今日は、そんな悩みを抱えている方に向けた記事です。
私自身も「優しいね」って言われた時に感じる心のモヤモヤがありました。
今日はこの感情について、少し視点を変えて深掘りしていきます。
1.【結論】その「優しさ」、今すぐやめていい。
結論から言います。
「優しいね」と言われて心がモヤっとするなら、その「優しさ」は今すぐやめるべきだと話私は考えます。
無理をしてまで、誰かの期待に応え続ける必要はないからです。
「嫌われたくない」「いい人でいたい」という思いから、曖昧な態度を取り続けるのは、もう終わりにしましょう。
あなたの心を守るために、きっぱりとスタンスを決める時が来ています。
2.そもそも、そのモヤモヤの正体とは？
では、なぜ「優しいね」という褒め言葉が、これほどまでに心を重くするのでしょうか。
本質に立ち返ってみましょう。
そもそも、あなたが感じているそのモヤモヤの正体は、「純粋な優しさ」ではなく、「自己犠牲という名の取引」だからです。
私たちは「人を助けたい」「その場を円滑にしたい」と思って行動します。
しかし、もしその行動の裏側に、「自分が我慢すれば丸く収まる」「断ったら嫌われるかもしれない」という恐怖や計算が少しでもあるのなら、それは優しさではないでしょう。
それは、「自分の身を削ることで、相手からのポジティブな評価（＝自分がここにいて良いという承認）を得ようとする行為」です。
見返りを求めているから、それが得られないと疲弊するし、「こんなに尽くしたのに」という虚しさが残るのです。これがモヤモヤの正体だと思います。
3.それは「ガス欠の車」で走り続けるようなもの
この「自己犠牲的な優しさ」の状態を、例えて考えてみます。
これは、「ガス欠寸前で警告灯がついている車なのに、無理やり他人を乗せて遠くの目的地まで送ろうとしている」ようなものです。
あなたの心のガソリン（エネルギー）は、もうほとんど残っていません。自分ひとりが走るのすらやっとな状態です。
それなのに、「乗せていってよ」と頼まれると断れない。「NO」と言えない。
「ここで断ったら悪い人だと思われる」と焦り、無理やりアクセルを踏み込んで、相手の望む場所まで走り続ける。
そんなことを繰り返していたら、どうなるでしょうか？
いつか必ず、あなたがパンクして動けなくなってしまいます。道路の真ん中で立ち往生して、誰よりもあなたが傷つくことになります。
本来の健全な優しさとは、あなたのガソリンが満タンで、エネルギーが溢れている時に、「方向が同じだから、ついでに乗っていく？」と自発的に声をかけるようなものです。
自分のキャパシティを超えてまで走り続けるのは、優しさとは呼べません。
4.だから、まずは「自分」を満たすことから始める
一般的には「自己犠牲」が美徳とされることもあります。幼い頃から「良い子だね」と言われて育つと、なおさらそう思い込んでしまうかもしれません。
だから私は、まず「自分に優しくする」ことを最優先にします。他人の評価を得るための「都合のいい人」は卒業します。
これが私の今思う最適なスタンスです。
自分の心がモヤモヤしたら、そのサインを無視せずに立ち止まります。「今は無理だ」と感じたら、勇気を持って「NO」と言います。
自分の感情を否定せず、「辛いんだな」「イライラしてるんだな」と認める。
そうやって、まず自分の心のガソリンを満タンにすることから始めます。
心の余白（スペース）があるからこそ、初めて人に本当の意味で優しくできるのです。
パンクしてしまう前に、「無理」の境界線を直視してみる。
あなたの中にある本当の「やさしさ」を信じて、もっと自由に過ごしてみましょう。
